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ハセガワ 1/350 日本海軍 戦艦 長門 “昭和十六年 開戦時”

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戦艦「長門」は、大正8年(1919年)11月9日進水式が執り行われ、
大正9年(1920年)11月25日、八八艦隊計画の一番艦として竣工し、
竣工当時、世界最大の41センチ主砲を装備、
最大速度は26.7ノット(最終公試時)を記録し、世界最強最速の戦艦でした。

連合艦隊旗艦を長く務め、
日本の海軍力を誇示するため広報活動に重用され、
「長門と陸奥は日本の誇り」と呼ばれ、
戦前から戦中の日本で最も国民に親しまれた戦艦と言われています。

約3万メートルの長大な射程を誇る41センチ主砲を搭載するため、
主砲指揮所、観測所、戦闘艦橋などを高い位置にする必要があり、
そのため複雑で独特な形状の艦橋となっています。

中心に大きな柱があり、
6本の支柱が支える構造は、櫓檣(ろしょう)と呼ばれ
「長門」完成後、欧米列強海軍注目の的となりました。
高い艦橋のために艦橋に指揮官用エレベーターを取り付けた最初の戦艦です。
また櫓檣上部には、日本で初めて基線長10メートルの大型測距儀が装備されました。

昭和9年(1934年)4月、呉海軍工廠で近代化大改装工事に着手。
砲戦距離を増大するため、主砲の仰角を30度から43度に引き上げ、
45口径八九式41センチ連装砲に換装。
防御は、水中防御に重点がおかれ舷側には巨大なバルジを装備。
対魚雷防御と同時に重量増による喫水増加を防ぎました。

21基あったボイラーは全て重油専焼缶となり、
そのうち4基が大型だったため、
合計10基のボイラーによりさらに2千馬力増を実現、
8万2千馬力となり、そのため2本あった煙突は1本にまとめられ、
永年国民に親しまれた誘導煙突は姿を消しました。
艦尾延長とバルジ増強で重量は約6千5百トン増加しましたが、
速力はなお25ノットで航行することが出来ました。

こうして「長門」は、公試排水量4万3千5百80トンの
近代化した全く新しい戦艦として、
昭和11年(1936年)1月31日に生まれ変わり、ほぼこの姿で開戦を迎えました。

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